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岸田国士の全作品(12ページ目)

青空文庫で公開されている岸田国士の全作品639篇を、おすすめ人気順で表示しています。

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カザノヴァの回想録を訳しはじめてみると、いろいろな問題が自分にも起こつて来るし、この書物の解説といふやうなものが同時になくてはならぬといふ気がするので、既に世にあらはれている文献をできるだけ探す一方、自分自身のメモもひと通り作つておきたいと思つてゐる。
山形屋の若主人宇部東吉は東京へ商品の買ひ出しに出たきり、もう二週間も帰つて来ない。
[#ページの左右中央]人物母娘時四月下旬の真昼所母の居間――六畳[#改ページ]開け放された正面の丸窓から、葉桜の枝が覗いてゐる。
[#ページの左右中央]人物田代三夫同ぬい子劉鯤瑩芳[#改ページ]舞台は、横浜郊外にある田代三夫の家の応接間。
山上のホテル――食堂のベランダ、夏のをはり――午後九時頃。
橋本夫人渥美登静間氏静間弓子女中東京の郊外――初冬――午後二時頃。
マルセル・プルウスト四十六アンリ・モルビエ三十四ジャック・グランジュ五十二看護婦二十五下男四十巴里――プルウストの病室[#改ページ]プルウストは、寝台の上に半身を起し、看護婦に脈を取らせてゐる。
私が戯曲を書きだしてからもう二十五年になる。
麦太郎繭子海老子夫人女事務員葱沢院長袖原さん其他無言の人物[#改ページ]第一場公園の一隅――杉の木立を透して黒板塀が続いて見え、梅雨晴れの空に赤瓦が光つてゐる。
花茣蓙を敷きつめた八畳の日本間、寝台、鏡戸棚、テーブル、椅子等、すべて安物の西洋家具。
通念の更新一体、国防国家といふものゝなかで、文化はどういふ取扱ひを受けるべきかといふ問題ですが……この点に関しては、実にいろいろの意見があるやうです。
「演劇」の範囲をどこまでひろげるかという問題は、けつきよく、「演劇」の定義次第であるが、また逆に、「演劇」に一つの定義を与えるとすれば、やはり、「演劇」の範囲をまず決めてかからなければならぬ。
[#ページの左右中央]人物十倉奥造五十娘汲子二十二和久井幕太郎二十八従兄亜介三十平木曾根四十[#改ページ]ある結婚媒介所の見合室――二階。
あらゆる芸術の部門を通じて演劇の理論といふものは、特にこれを実際に「試み」る機会が少く、従つて、その理論に確乎たる根柢を築くのに容易でない事情にある。
[#ページの左右中央]大庭悠吉三十同空子二十三女中かな二十児玉的外五十六同初男十新聞配達二十[#改ページ]五月末の日曜日昼近く東京郊外のどんづまり大庭悠吉の住居――新しい文化住宅舞台正面は座敷の縁、二階から突き出た露台。
時一九二〇年の晩秋処墺伊の国境に近きチロル・アルプスの小邑コルチナ。
二十年ぶりでヨーロッパから帰つて来た旧友のFは、相も変らず話好きで、訪ねて来るたびに、なにかしら突拍子もない話題をひつさげて来る。
河津文六妻おせい倅廉太娘おちか梶本京作お園其他亡者、鬼など大勢時――大正×××年一月三十二日処――大都会の場末[#改ページ]第一場舞台は麺麭屋の店に続いた茶の間であるが、正面は障子の心もちにて全体に白幕。
中流家庭の茶の間――奥の障子を隔てて台所――衣桁には、奥さんの不断着が、だらしなく掛かり、鏡台の上には、化粧品の瓶が、蓋を開けたまま乱雑に並んでゐる。
一八九〇年十二月二十二日、仏国上院に於ける予算質問中、議員アルガン君は、政府が民間の一小劇場に対して、年額五百法の補助を与へ、同劇場を推奨する意図を表示したことを攻撃した。
人物遠藤又蔵妻なほ娘きぬ学生床屋の主人若い男老紳士隣の細君職人場所東京の場末時冬のはじめ[#改ページ]煙草店の主人遠藤又蔵は、夕刊を読みながら、傍の娘きぬに話しかけてゐる。
ある新劇団の稽古場。
人物文六五十五歳おせい―その妻四十五歳廉太―その悴二十三歳おちか―その娘十七歳常吉―丁稚十六歳京作―止宿人四十二歳万籟―新聞記者三十八歳時大正×十×年の冬処首都の場末[#改ページ]第一場麺麭屋の店に続きたる茶の間。
私は国語問題について別段専門的な研究をしてゐる者でなく、従つてこの問題について適切な意見を述べる資格はないのであります。
洪次郎紅子基一郎東京市内のある裏通りで、玄関の二畳から奥の六畳へ是非とも茶の間を通つて行かねばならぬ不便な間取りの家。
人物周蔵周兼子美代医師宮下東京の裏町――周蔵一家の住居座敷に通ずる茶の間[#改ページ]座敷は周蔵の病室になつてゐる。
[#ページの左右中央]酒井欽蔵(四十八)妻いく(四十五)娘加代(二十四)息子鉄蔵(十八)娘美代(十六)店員庄市(三十)其他[#改ページ]解説東京山の手の裏通りに、さゝやかな店を構へてゐる時計商、酒井欽蔵の一家、物語の中心はこの一家であります。
郊外にある例の小住宅向き二軒長屋。
かういふ場所で私事を語ることは、由来、私の最も好まぬところである。
都市は元来、その規模の大小にかゝはらず、政治、経済の中央集権的な機構が作りだした、高度技術生活の凝結体である。
増田健次は復員すると間もなく警察官を志願し、今ではもう制服も身についた一人前の駐在さんになつていた。
ヨーロッパ通ひの船が印度洋をすぎて、例の紅海にさしかかると、そこではもう、太古以来の沙漠の風が吹き、日が沈む頃には、駱駝の背越しに、モーヴ色の空がはてしなくつづくのが見える。
夫妻宿の女中甲宿の女中乙風呂番番頭[#改ページ]真夏――雨の日ある海岸の旅館――海を見晴らせる部屋夫(腹這ひになり、泳ぎの真似をしてゐる)妻(絵葉書を出す先を考へてゐる)女中(はひつて来る)夫(泳ぎの真似をやめて、新聞を読んでゐる風をする)女中ほんたうに毎日お天気がわるくつて、御退屈でございませう。
吾妻養狐場には、もう狐は牡牝二頭しか残つてゐない。
宇治少佐鈴子夫人馬丁友吉妻お種従卒太田女中よし明治三十七年の夏東京[#改ページ]第一場宇治少佐の居間。
人物宍戸第三毛谷啓同京子目羅冥同宮子甲斐加代子婦人[#改ページ]第一場東京近郊の住宅地――かの三間か四間ぐらゐの、棟の低い瓦家――「貸家」と肉太に書いた紙札が、形ばかりの門柱を隔てて、玄関の戸に麗々しく貼つてある。
「もつと早く読んでいゝよ」机の上におつかぶさるやうな姿勢で、夫は点字機を叩いてゐた。
これから毎月一回あなたに手紙を書こうと思いたちました。
国民の一人一人が今日ほど政治といふものに関心をもつてゐる時代は未だ嘗てないだらうと思ふ。
人物夫渋谷八十妻詩人鳥羽妻の母君い女かも子夫の友人茶木八百や[#改ページ]第一場舞台は、すべて戸締りをした家の内部。
底野(又はカマボコ)飛田(又はトンビ)こよ以前の下宿の娘口髭を生やした行商人癈兵と称する押売鶯を飼ふ老人宇部家の小間使[#改ページ]底野、飛田の両人が共同で借りてゐる郊外の小住宅。
舞台は黒幕の前、左手と右手にそれぞれ室内を暗示する簡単な装置。
有田浩三妻倉子書生水垣小間使銀下働滝水垣の友竹中[#改ページ]有田浩三の書斎。
人物生田是則四十九妻数子四十六息子是守二十五小間使てる二十七月の半ば過ぎである。
二つの角度「演劇と政治」といふ題目を与へられたが、私は「演劇」について語り得るほど「政治」について語ることはできない。
九月三日(土曜日)午前九時三十分開講今から「日本演劇の特質」といふ題でお話をしようと思ひます。
聊か抽象的になる恐れはあるが、無趣味な数字的表記を避けて、略年代順に各作家の寸評を試みることにする。
人物宇治少佐従卒太田馬丁友吉少佐夫人鈴子友吉妻数代女中よし時明治三十七年の夏所東京[#改ページ]第一幕宇治少佐の居間――夕刻従卒太田(騎兵一等卒)が軍用鞄の整理をしてゐる。
男女菅沼るい京野精土屋園子ある海浜の寂れたホテル四月のはじめ。
可児君可児夫人女中織部木暮妙鳥居冬駒井毛利泊斎田[#改ページ]一月十二日午後――極めて平凡な客間兼書斎可児君今日こそゆつくり寝てゝもよかつたんだ。
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