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山村暮鳥の全作品

青空文庫で公開されている山村暮鳥の全作品31篇を、おすすめ人気順で表示しています。

1〜31件 / 全31件
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人生の大きな峠を、また一つ自分はうしろにした。
いちめんのなのはないちめんのなのはないちめんのなのはないちめんのなのはないちめんのなのはないちめんのなのはないちめんのなのはなかすかなるむぎぶえいちめんのなのはないちめんのなのはないちめんのなのはないちめんのなのはないちめんのなのはないちめんのなのはないちめんのなのはないちめんのなのはなひばりのおしやべりいちめんのなのはないちめんのなのはな...
[#ページの左右中央]太陽は神々の蜜である天涯は梁木である空はその梁木にかかる蜂の巣である輝く空氣はその蜂の卵である。
きれいなきれいな雪だこと畑も屋根もまつ白だきれいでなくつてどうしませう天からふつてきた雪だもの。
ちるちる・みちる山村暮鳥自お芋(いも)の蒸(ふ)けるのを、子(こ)ども等(ら)と樂(たの)しく一しよにまちながら……わたしは二人(ふたり)の子(こ)どもの父(ちゝ)であります。
女よおんみは此の世のはてに立っているおんみの道はつきているおんみはそれをしっているいまこそおんみはその美しかった肉体を大地にかえす時だ静かにその目をとじて一切を忘れねばならぬおんみはいま何を考えているかおんみの無智の尊とさよおんみのくるしみそれが世界の苦みであると知れああそのくるしみによって人間は赦されるおんみは人間を救ったおんみもそれですくわれたどんなことでもおんみをおもえばなんでもな...
此の書を祖國のひとびとにおくるなんぢはなんぢの面に汗して生くべし人間の勝利人間はみな苦んでゐる何がそんなに君達をくるしめるのかしつかりしろ人間の強さにあれ人間の強さに生きろくるしいかくるしめそれがわれわれを立派にするみろ山頂の松の古木をその梢が烈風を切つてゐるところをその音の痛痛しさその音が人間を力づける人間の肉に喰ひいるその音のいみじさ...
百舌鳥やきいりきり鉄砲ぶちにきをつけろあつちみろこつちみろもずやきいりきり枯草山に火をつけろ。
昔、昔のそのむかし昔の話をきかさうかぢぢがこどものそのころも山には霧がかかつてた森には小鳥がないてゐた。
のろいなのろいななのはなのはたけのなかをゆく汽車はひらひらひいらあとからその汽車追つかける蝶々(てふてふ)。
あたしの手套桔梗色雪のふる日はおもひだすなくした一つの手ぶくろよのこつた一つのてぶくろよ。
山奥でついーん、ついーんとないてゐるのは鶸の子そのやまおくのほそみちのながいことついーん、ついーんとないてゐる鶸の子。
からすからす巣にかへれ峠の時雨がやつてきた雀(すずめ)もかへれ竹藪へたうげのしぐれがやつてきた。
どんより雪空ピアノの音……ふわふわふわふわ雪女郎小女郎ピアノの音からまひだしてピアノがやんだら消えちやつた。
きりきりつばめ燕(つばめ)、どこいつたわたしの目へ飛びこんだきりきりさへづつて飛びこんだとおもつたらもう彼方をとんでゐた。
千鳥のあしあと小さいなよあけの渚にでてみたかよあけの渚のどんど波波がわすれた砂の上ちどりのあしあとかわいいな。
うちの鶏こけこつことなりの鶏こけこつこだんだんあかるくなつてきたみなさんおはやうこけこつこそうら、お日様でてきたぞ。
とんびぴいひよろ輪をかいてみせろ泣く子はきらいだ泣く子のうへのたかいそらでとんびぴいひよろぐるりと大きな輪をかいて泣く子にみせろ。
おや雀おや雀もう日が暮れるくらくなる日がくれてくらくなつたらどうしよう何処に行かうぼつちやんわたしの巣をかへせ子どもをかへせ。
父よおいらも行きてえな大きな海のまんなかでおいらも鰹(かつを)が釣つてみてえなおいらも船にのりてえなまつてろまつてろその腕が樫(かし)の木のやうになるまで。
よしきりこきり葭(よし)がゆれてもとびだすななんでもないぞ河風だよしきりこきり葭の笛をふいてみせ葭の笛ができたらばおらにも一つくれないか。
いねかけゆツさゆさ雀(すずめ)の子どもがあそんでたいねかけゆツさゆさすずめのこどもが喧嘩(けんくわ)したいねかけゆツさゆさすぐまたなかよくしやべつてた。
ふゆがきたとて木は裸春になるまで木は裸ちらちら雪がふつてきてはなをきものにきるけれどそれが消えるとまた、裸。
雨がふる雨がふるさびしい雨滴でも聴かうかいや、いやさうだ鞭(むちう)つやうに蹴るやうにつよく、つよくはげしくつよく、はげしくふつてくれ。
浪よ浪、浪ここまでおいで浪よ浪、浪つかまへておくれどんと打つてくりやそらにげた浪よ浪、浪ここまでおいで腹がたつたか浪よ浪さつとひくとき砂の小山をけちらした。
みなとのはるのよあめもよひどこからきたのかふながかりみなとのてんまにひがついたひとつぽつちりひがついたみなとのはるのよあめもよひてんまであかごがないてゐた。
やまのやまのおくやまの谿(たに)からでてきた筏乗り筏のうへの日やながかんべくわえ煙管でのんきだなやまのやまのおくやまの谿から出てきたいかだのりさとへのみやげか岩躑躅一枝くれてゆくもんだ。
たあんき、ぽーんきたんころりんたにしをつツつく鴉(からす)どんはるのひながのたんぼなかたあんき、ぽーんきたんころりんわれもひとも生きもんだあんまりひどくしなさんなたあんき、ぽーんきたんころりん鴉はきいても知らぬ顔はるのひながのたんぼなか。
さしたりひいたりはるのしほはるのひながのあをいうみひよつこりいそがしづんだらぴよつこりおふねがうきだしたぴよつこりおふねがういたらばひよつこりいそがしいづんだいそとおふねのかくれんぼそれをみてゐたかもめどりかもめもかもめでかくれんぼひよつこり...
うらの窓から見るとすぐ窓下の庭にあるひねくれ曲った一本の木すっかり葉っぱの落ちつくしたそれは大きないちじくの木だそこに槇の生垣があるその外は一めんの野菜畠で菜っぱや大根が葱もいっしょに青々としているその上をわたってくる松風や浪の音朝々のきっぱりした汽船の汽笛みよ雪のようなけさの大霜を河向うの篠やぶでは鵙(もず)がひきさかれるような声をして鳴いているふたたび裏庭のいちじくの木をみるといまま...
物其のものはそれ自らに於てことごとく生命の一の象徴でなければならぬ。
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