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TOP 北村透谷 短編(10分以内)

10分以内で読める北村透谷の短編作品

青空文庫で公開されている北村透谷の作品の中で、おおよその読了目安時間が「10分以内」の短編18作品を、おすすめ人気順に表示しています。

(2,001〜4,000文字の作品を対象としています。読了時間は「400字/分」の読書スピードで計算した場合の目安です)
1〜18件 / 全18件
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沈痛、悲慘、幽悽なる心理的小説「罪と罰」は彼の奇怪なる一大巨人(露西亞)の暗黒なる社界の側面を暴露して餘(あま)すところなしと言ふべし。
まづ祝すべきは市谷の詩人が俗嘲を顧みずして、この新らしき題目を歌ひたることなり。
歓楽は長く留り難く、悲音は尽くる時を知らず。
第かなしきものは秋なれど、また心地好きものも秋なるべし。
真贄の隣に熱意なる者あり。
空を望んで駿駆する日陽、虚に循つて警立する候節、天地の運流、いつを以て極みとはするならん。
宇宙を観察するの途二あり、一は宇宙を「死躰」として観るにあり、他は宇宙を「生躰」として観るにあり、人生を観察するの途二あり、一は人生を今世に限られたるものとして観るにあり、他は人生を未来に亘るものとして観るにあり。
復讐人間の心界に、頭は神にして脚は鬼なる怪物棲(す)めり。
其旅心暫らく都門熱閙の地を離れて、身を閑寂たる漁村に投ず。
不知庵主人の譯(やく)に成りし罪と罰に對(たい)する批評仲々に盛なりとは聞けるが、病氣其他の事ありて余が今日までに見たるは僅に四五種のみ、而(しか)して其中にも學海先生が國民の友に掲げられし評文は特に見目立ちて見えぬ。
ミルトンは情熱を以て大詩人の一要素としたり。
人間の外に人間を研究すべき者なし、ライフある者の外にライフを研究すべき者なし。
悲しき事の、さても世には多きものかな、われは今読者と共に、しばらく空想と虚栄の幻影を離れて、まことにありし一悲劇を語るを聞かむ。
「聖くまことなる心、無極の意と相繋がる意、世の雑染を離れて神に達するの眼、是等の三要素を兼有する詩人文客の詞句を聴くは楽しむ可きかな。
三千年を流るゝ長江漫※(も)[#「さんずい+(くさかんむり/奔)」、83-上-3]たり、其始めは神委にして、極めて自然なる悖生にゆだねたり、仲頃、唐宋の学芸を誘引し、印度の幽玄なる哲学的宗教に化育せられたりと雖(いへども)、凡ての羣流、凡ての涓※(も)(けんくわい)[#「さんずい+會」、83-上-5]を合せて、長江は依然として長江なり。
余が松島に入りたるは、四月十日の夜なりき。
心して我文学史を読む者、必らず徳川氏文学中に粋なる者の勢力おろそかならざりしを見む。
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