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折口信夫の全作品(4ページ目)

青空文庫で公開されている折口信夫の全作品202篇を、おすすめ人気順で表示しています。

151〜200件 / 全202件
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盂蘭盆と魂祭りと盆の月夜はやがて近づく。
木梨軽ノ太子の古い情史風のばらっどの外に、新しい時代に宣伝せられたと思はれる悲しい恋語りが、やはり巡遊伶人の口から世間へちらばり、其が輯録せられて万葉にある。
私はまづ、縁遠さうな舞踊の方面からはじめるつもりである。
今度秋田県北秋田郡荒瀬村根子といふ山の中の村から、番楽といふものが来る。
しゞまの姫父君早世の後、辛い境涯が続いた。
飛鳥の都以後奈良朝以前の、感情生活の記録が、万葉集である。
千年あまりも前に、我々の祖先の口馴れた「ある」と言ふ語がある。
今日伺ひまして、お話を聴かして頂かうと思ひました処が、かへつて私がお話をせなければならない事になりました。
たまとたましひとたまとたましひとは、近世的には、此二つが混乱して使はれ、大ざつぱに、同じものだと思はれて居る。
今宮の自慢話ことしの夏は、そんな間がなくて、とう/\見はづして了うたので、残念に思うてゐる。
餓鬼身を解脱すること餓鬼阿弥蘇生を説くには、前章「餓鬼阿弥蘇生譚」に述べたゞけでは、尚手順が濃やかでない。
一「こゝろ」そのおよそ歌を見、歌を作る上において、必らず心得て置かねばならぬ、四つの段階的観察点がある。
山々の櫻の散り盡した後に、大塔中堂の造立供養は行はれたのであつた。
春のはじめに、私は「八島」を語らうと思ひ立つた。
おもしろき野をば勿(ナ)焼きそ。
私が単語の組織を分解するのは、単語の研究が実の処、日本の詞章の本質を突きとめて行くことになると思つてゐるからである。
親友としての感情が、どうかすれば、先輩といふ敬意を凌ぎがちになつてゐる程睦しい、私の友伊波さんの「組み踊り」の研究に、口状役を勤めろ、勤めようと約束してから、やがて、足かけ三年になる。
真夏の天地は、昼も夜も、まことに澄みきつた寂しさである。
ほぐ[#「ほぐ」は罫囲み]・ほがふ[#「ほがふ」は罫囲み]など言ふ語は、我々の国の文献時代には、既に固定して居たものであつた。
銘酊船さてわれらこの日より星を注ぎて乳汁色の海原の詩に浴しつゝ緑なす瑠璃を啖(くら)ひ行けばこゝ吃水線は恍惚として蒼ぐもり折から水死人のたゞ一人想ひに沈み降り行く見よその蒼色忽然として色を染め金紅色の日の下にわれを忘れし揺蕩は酒精よりもなほ強く汝(なれ)が立琴も歌ひえぬ愛執の苦き赤痣を醸すなりアルチュル・ランボオ小林秀雄この援用文は、幸福な美しい引例として、短い私の論文の最初にかかげ...
この国学院大学の前身の国学院、及び国学院大学で、私ども万葉集を習ひました。
われさへや竟(つひ)に来ざらむ。
まことに、人間の遭遇ほど、味なものはない。
――けなばけぬかに道に逢ひてゑますがからに、零雪乃消者消香二恋云わぎも(万葉巻四)……まつろはず立ち対ひしも、露霜之消者消倍久、ゆく鳥のあらそふはしに、(同巻二)一云ふ、朝露之消者消言(香かと云ふ)爾うつそみとあらそふはしに私は、今の場合、「けなばけぬかに」を主題としようとするのではない。
極樂の東門に向ふ難波の西の海入り日の影も舞ふとかや渡來文化が、渡來當時の姿をさながら持ち傳へてゐると思はれながら、いつか内容は、我が國生得のものと入りかはつてゐる。
若の字、又稚とも書く。
生活の古典明治中葉の「開化」の生活が後ずさりをして、今のあり様に落ちついたのには、訣がある。
ほうとする程長い白浜の先は、また、目も届かぬ海が揺れてゐる。
沢村源之助の亡くなったのは昭和十一年の四月であったと思う。
茲には主として、神事に使はれた花の事を概括して、話して見たいと思ふ。
唱導文学といふ語は、単なる「唱導」の「文学」と言ふ事でなく、多少熟語としての偏傾を持つて居るのである。
ほうっとする程長い白浜の先は、また目も届かぬ海が揺れてゐる。
祝言の演劇化万葉巻十六の「乞食者詠」とある二首の長歌は、ほかひゞとの祝言が、早く演劇化した証拠の、貴重な例と見られる。
この書物、第一巻の校正が、やがてあがる今になつて、ぽっくりと、大阪の長兄が、亡くなつて行つた。
十三四年前、友人等と葛城山の方への旅行した時、牛滝から犬鳴山へ尾根伝ひの路に迷うて、紀州西河原と言ふ山村に下りて了ひ、はからずも一夜の宿を取つたことがある。
古代詞章の上の用語例の問題口頭伝承の古代詞章の上の、語句や、表現の癖が、特殊な――ある詞章限りの――ものほど、早く固定するはずである。
「女殺油ノ地獄」の芝居を、見て戻つた私である。
志賀の鼻を出離れても、内海とかはらぬ静かな凪ぎであつた。
私の此短い論文は、日本人の自然美観の発生から、ある固定を示す時期までを、とり扱ふのであるから、自然同行の諸前輩の文章の序説とも、概論ともなる順序である。
文法上に於ける文章論は、非常に輝かしい為事の様に見られてゐる。
おきなと翁舞ひと翁の発生から、形式方面を主として、其展開を考へて見たいと思ひます。
あなたは確か、芝居の噂などは、あまりお嗜きでなかつた様に思ひます。
我国の歴史は、やがて三千年に亘らうとして居る。
呪言の展開神の嫁国家意識の現れた頃は既に、日本の巫女道では大体に於て、神主は高級巫女の近親であつた。
尊貴族と神道との関係尊貴族には、おほきみと仮名を振りたい。
短歌の創作まで短歌の形式の固定したのは、さまで久しい「万葉集以前」ではなかつた。
市村羽左衛門の芸の質についての研究が、此頃やつと初まつたやうである。
女房歌合せ数ある歌合せのうちに、時々、左の一の座其他に、女房とばかり名告つた読人が据ゑられてゐる。
客とまれびとと客をまれびとと訓ずることは、我が國に文獻の始まつた最初からの事である。
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