ブンゴウサーチ
児童書版
TOP 折口信夫 短編(10分以内)

10分以内で読める折口信夫の短編作品

青空文庫で公開されている折口信夫の作品の中で、おおよその読了目安時間が「10分以内」の短編37作品を、おすすめ人気順に表示しています。

(2,001〜4,000文字の作品を対象としています。読了時間は「400字/分」の読書スピードで計算した場合の目安です)
1〜37件 / 全37件
Tweet
作品名
著者
読了時間
人気
曙覧は文化九年、福井市内屈指の紙商、井手正玄の長男として生れたが、父祖の余沢に浴することをせず、豊かな家産と名跡、家業を悉く異母弟に譲つて、郷里を離れた山里や町はづれに、さゝやかな藁家を構へ、学究歌道に専念した。
ことしの盂蘭盆には、思ひがけなく、ぎり/\と言ふところで、菊五郎が新仏となつた。
記紀の死語・万葉の古語を復活させて、其に新なる生命を託しようとする、我々の努力を目して、骨董趣味・憬古癖とよりほかに考へることの出来ない人が、まだ/\随分とあるやうである。
あゝ言ふ時代別けは、実はおもしろく思はぬのだが、一往は、世間に従うておいてよい。
斎藤さんの文学や、学問に理会のおそかったことが、私一代の後悔でもあり、遺憾でもある。
室町時代の末に出来たと思はれる職人歌合せの中、勧進聖訓職人歌合せといふのがあつて「絵解き」の姿が画かれてゐる。
柳田先生の民俗学的研究上、一大体系をなす石信仰。
わが車は、とある村に入りぬ。
謡曲小町物の一で、卒都婆小町などゝ共に、小町の末路を伝へたものである。
(一)語根日本品詞組織の考察は動詞の解体からのを便利とする。
若い頃、よく衆生の恩など言ふ語を教はつたものだが、その用語例に包含させては、ちよつと冷淡過ぎる氣もする。
その写実主義が、意外に強靭であり、理論的に徹したところのあるものだといふことを、こんどの幸四郎の舞台に見て、しみ/″\快く感じた。
大尽と末社我々は遊郭の生活は穢いものと思つてゐるが、江戸時代の小説・随筆等を読むと、江戸時代の町人は遊郭生活を尊敬してゐる。
その頃、目に故障を持つてゐた戸板君が、戦争に出ることになつた。
短歌に口語をとり入れることは、随分久しい問題である。
組踊りは、また冠船踊りとも言うた。
寄席なんかに出入りするのは、あまりよい趣味ではない。
日本青年館の長い履歴の間に、人は、その多くのよい成績をあげるであらう。
〔一〕明神御宇日本天皇詔書……云々咸聞。
文學を愛でゝめで痴れて、やがて一生を終へようとして居る一人の、追憶談に過ぎぬかも知れない。
昼の部四時間夜興行四時間半、其に狂言が三つ宛。
他人にはないことか知らん。
鴎外と逍遙と、どちらが嗜きで、どちらが嫌ひだ。
私は、語部の職掌及び、其伝承した叙事詩の存在した事を、十数年以来主張して来た。
むら/\と見えてたなびく顔見世の幟のほどを過ぎて来にけり昭和十年三月、私の作る所である。
今度計画せられた此書物は、類変りの随筆集といふだけに、識り合ひの方がたが、どんな計画で、思ひもかけぬ事を書かうとして居られるかといふ事が、かうして居る今でもまざ/\と胸に泛んで来る。
かう言ふ憎々しい物言ひをして、大變な勞作を積んで入らつしやる作家諸氏に失禮に當つたら、御免下さい。
前代文明の残溜地東海道の奥から、信州伊那谷へ通じてゐる道が、大体三通りあります。
ようべは初めて、澄んだ空を見た。
いかに、奏聞まをすべき事の候。
秋の日は、沖縄島を憶ふ。
淡島様黙阿弥の脚本の「松竹梅湯島掛額」は八百屋お七をしくんだものであるが、其お七の言葉に、内裏びなを羨んで、男を住吉様女を淡島様といふ条りが出てくる。
河内瓢箪山へ辻占問ひに往く人は、堤の下や稲むらの蔭に潜んで、道行く人の言ひ棄てる言草に籠る、百千の言霊を読まうとする。
いつまでもものを言はなくなつた友人――。
夏祭浪花鑑の長町裏の場で、院本には「折から聞える太鼓鉦」とあるばかりなのを、芝居では、酸鼻な舅殺しの最中に、背景の町屋の屋根の上を、幾つかの祭礼の立て物の末が列つて通る。
「桃・栗三年、柿八年、柚は九年の花盛り」といふ諺唄がある。
マークのついた作品は著作権が存続しています。 詳細は 青空文庫公式サイトの取り扱い基準 をご確認のうえ、取り扱いの際は十分注意してください。