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10分以内で読める青空文庫の短編作品(8ページ目)

青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「10分以内」の短編2,631作品を、おすすめ人気順に表示しています。

(2,001〜4,000文字の作品を対象としています。読了時間は「400字/分」の読書スピードで計算した場合の目安です)
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地蔵様が欲しいと云ったら、甲州街道の植木なぞ扱う男が、荷車にのせて来て庭の三本松の蔭に南向きに据えてくれた。
日向路の五日はいつも良い月夜であつた。
目下、僕は毎日、R撮影所へ通って、仕事をしている。
この三つの像は飛鳥の代表的な彫刻として世に有名であるが、その三つの像を飛鳥の彫刻から排除した理由は既に述べたところである。
翻訳は如何様にすべきものか、其の標準は人に依って、各異ろうから、もとより一概に云うことは出来ぬ。
記紀の死語・万葉の古語を復活させて、其に新なる生命を託しようとする、我々の努力を目して、骨董趣味・憬古癖とよりほかに考へることの出来ない人が、まだ/\随分とあるやうである。
ちかごろこんなにみたされた気もちはなかった。
一、そも/\都下の古本屋に二種ありなぞと事々しく説明するまでもなし。
越中の劍岳は、古来全く人跡未到の劍山として信ぜられ、今や足跡殆(ほと)んど遍かられんとする日本アルプスにも、この山ばかりは、何人も手を著け得ざるものとして、愛山家の間に功名の目標となれるが如き感ありしに、会員田部隆次氏は、「劍山登攀冒険談」なる、昨四十年七月末『富山日報』に出でたる切抜を郵送せられ、かつ「先日山岳会第一大会に列席して諸先輩の講演、殊に志村氏の日本アルプスの話など、承わり、すこぶる面白く感動仕候、その中に、劍山登り不可能の話有之候に就きて、思い出し候間、御参考までに別紙切抜...
まだそんなに親しい方ではなく、多分三度目くらいに訪ねた或日、芥川の書斎には先客があった。
今は故人になつてしまつたが、私の知つてゐる落語家先代の柳家小せんは、足腰が立たず、目が見えなくなつてからも、釈台を前に置いて高座を勤め、昔からある落語にもいろいろ自分で工夫をして、「芸」に磨きをかけることを忘れなかつた。
中国制覇の足がかり阿片戦争(一八四〇―四二)で中国が開国した後は極東の一角日本を開けばこれで旧文明国を資本主義世界に開放する事業が完成するわけである。
鉄橋と渡船との比較からこゝに思起されるのは立派な表通の街路に対して其の間々に隠れてゐる路地の興味である。
老醜と云ふ言葉があるが、自分のむかしから最もきらいな言葉の一つである。
昭和十年の初頭以来、粒々の辛苦を積んで完成を急ぎつつあった『改訂辞苑』の原稿も組版も、二十年四月二十九日の戦火に跡形もなく焼け失せ、茫然たる編者の手許にはただ一束の校正刷のみが残された。
*……大風呂横町と源水横町との間の、不思議とその一つにだけ名のなかつた横町の角に荷を下ろした飴屋のちやんぎり。
――氷川社内の一小破片――それが抑もの初採集――日本先住民は大疑問――余は勞働に耐え得る健康を有す――誰でも知つて居なければならぬ事を、然う誰でも知らずに居る大問題がある。
世間の人は、自分の身近にある有価値な、美味いものを利用することに無頓着のようだ。
――此の話は武蔵の川越領の中の三ノ町と云う処に起った話になっているが、此の粉本は支那の怪談であることはうけあいである。
近代探偵小説に一つの型を与えた、コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」は、あの苛辣冷静な性格に似ずヴァイオリンをよくし時には助手のワトソン博士に一曲を奏でて聴かす余裕があり、緊迫した空気の中で、トスカニーニの指揮するモーツァルトに興味を持ったりしている。
「問はず語り」は話が好都合にできすぎてゐる。
あゝ言ふ時代別けは、実はおもしろく思はぬのだが、一往は、世間に従うておいてよい。
今行われる少女小説について私は自分の荷にあまるほどいろいろの事を考えさせられるんです。
ある男が祖父の葬式に行ったときの話です。
*栃木県足利郡地方の村々では、死人があると四十九日の間を、その死人が肌に着けていた衣類を竿に掛け、水気の断えぬように水をかけるが、これを『七日晒し』と云うている。
本当に小説の勉強をはじめたのは、二十六の時である。
ある雑誌から「正月の思い出」という質問を受けた。
灯火のつきはじめるころ、銀座尾張町の四辻で電車を降ると、夕方の澄みわたつた空は、真直な広い道路に遮られるものがないので、時々まんまるな月が見渡す建物の上に、少し黄ばんだ色をして、大きく浮んでゐるのを見ることがある。
友の来って誘うものあれば、わたくしは今猶向島の百花園に遊ぶことを辞さない。
十二月二十二日、冬日ざしが眩(まぶ)しく照つてはゐるが、めつきりと寒くなつた日の午後、A君といふ、青年と中年の中間年輩の人が、用足しに来た。
「あなた、冷えやしませんか。
このごろは大和の国も電車やバスの交通が大変便利になって来たので、昔に比べると、古寺めぐりはよほど楽になったようである。
大久保恒次さんの『うまいもん巡礼』の中に、「古川緑波さんの『色町洋食』という概念は、実に的確そのものズバリで」云々と書いてある。
しづかな山の手の古庭に、春の花は支那の詩人が春風二十四番と数へたやう、梅、連翹、桃、木蘭、藤、山吹、牡丹、芍薬と順々に咲いては散つて行つた。
小さな川を隔てて、少し遠い処に墓地があった。
さよ子は毎日、晩方になりますと、二階の欄干によりかかって、外の景色をながめることが好きでありました。
きりぎりすは夜明けの四時になると鳴き止む。
大分昔の話であるが、冬彦先生がある新聞に「角力の力学」というものを書かれたことがあるそうである。
北海道の樺太「北海道のカラフト」みんな、そこの長屋をそう呼んでいた、谷間に並べ建てられたカラフト長屋、一日中ろくすっぽ陽があたらず、どっちり雪の積んでいる屋根から、煙突が線香を並べたように突き出ていた、俺は時々自分の入口を間違い、他家の戸口を開けた、屋根の煙突の何本目、そいつを数えて這入るのが一番完全であった「来年の四月頃になれば陽があたりますよ」古くから此処の長屋に住んでいる工夫の妻がそう言い俺達に聞かしてくれた。
今度私が泉鏡花氏の『日本橋』を映画化するに当つて、それが諸々方々から大分問題にされたものであつた。
万物の蒼々たる中に柘榴の花のかつと赤く咲きでたのを見ると、毎年のことだが、私はいつも一種名状のしがたい感銘を覚える。
嘉吉は山の温泉宿の主人だった。
私はその建物を、圧しつけるやうな午後の雪空の下にしか見たことがない。
まず的確なる目的を定めよ現今多数の青年の各自に志すところは十人十色、種々多様であろう。
探偵小説の人生は、日常茶碗の人生とは違う。
松林で、聞きなれた鳥の声がしました。
例の MONTMARTRE の珈琲店で酒をのんで居る。
夕方から空が晴れ上つて、夜は月が明るかつた。
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